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ヘヴィーオブジェクト 11巻 バニラ味の化学式 感想
あらすじ
「乗員が生きているなら救助する。死体なら回収する。内容自体は簡単よ」
そんなフローレイティアのブリーフィングとともに開始された、『正統王国』輸送機の救出ミッション。
敵国が領有権を争うホットエリア、灼熱の太陽、無数の地雷、オブジェクト配備・・・そんな極悪環境のコンボの中に放り込まれたクウェンサーとヘイヴィアは、毒づきながらも砂漠の地雷原を突破していく。
「せめてトップレスの姉ちゃんでも待っててくれりゃあマシだったものを・・・」
だが彼らがそこで発見したのは、世界を汚染する合成化合物『カラフルバニラ』。
そして薬物の出所を巡る戦争の最中、『正統王国』の貴族にしてヘイヴィアの美人妹アズライフィアが電撃訪問し・・・?
近未来アクション!
※基本的にネタバレが含まれるため、続きを読む際はご注意ください・・・。
みなさまの1クリックがブログを発展させます!!m(__)m
著者 鎌池和馬(かまち かずま) イラストレーター 凪良(なぎりょう)
「乗員が生きているなら救助する。死体なら回収する。内容自体は簡単よ」
そんなフローレイティアのブリーフィングとともに開始された、『正統王国』輸送機の救出ミッション。
敵国が領有権を争うホットエリア、灼熱の太陽、無数の地雷、オブジェクト配備・・・そんな極悪環境のコンボの中に放り込まれたクウェンサーとヘイヴィアは、毒づきながらも砂漠の地雷原を突破していく。
「せめてトップレスの姉ちゃんでも待っててくれりゃあマシだったものを・・・」
だが彼らがそこで発見したのは、世界を汚染する合成化合物『カラフルバニラ』。
そして薬物の出所を巡る戦争の最中、『正統王国』の貴族にしてヘイヴィアの美人妹アズライフィアが電撃訪問し・・・?
近未来アクション!
※基本的にネタバレが含まれるため、続きを読む際はご注意ください・・・。
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著者 鎌池和馬(かまち かずま) イラストレーター 凪良(なぎりょう)
感想
読了後、まず抱いた印象はこれまでに負けず劣らず面白かったという感想です。
ストーリーもさることながら、あとがきでも触れている、所々に秘められた『可能性』に目を惹かれ、関心が集まりました。
それはある意味では”普通のこと”なのですが、この作品にとっては確かな『分岐点』を感じられて・・・。
さて、今回はいくつかの物語が並行して進み、しかし元を辿れば”一つ”に集約する、そんな話となっていました。
例えば”戦争”について。
今回登場した”種類”、それは麻薬戦争と呼ばれるものでした。
カラフルバニラ。
”あんまり綺麗にぶっ飛ぶから真っ白なバニラが極彩色に輝いて見えるおクスリ”と称され、危険ドラッグを常用しているものでさえ手を出さないとされる最悪級の麻薬。
それを敵国で広め、政治、軍事的に”ダメージ”を負わせるという、なんとも効率的で、それでいて非人道的な”戦い”を背景に物語は展開していくこととなります。
これは・・・なかなかにキツイ真実ですよね・・・。
正義を掲げ、国を守ろうと行われた行為だとしても、あまりにも逸脱したやり方だと思います。
戦争に綺麗も汚いもないのかもしれないですが・・・ただ、これは・・・。
一方で、こちらもメインとなったのがヘイヴィアの実家であるウィンチェル家に携わる問題でした。
第三十七機動整備大隊を訪問したヘイヴィアの妹、アズライフィア・ウィンチェル
――まったく、しようのない殿方ですわね――
『ウィンチェルの蒼き薔薇』と呼ばれる令嬢であり、さらにVIP待遇で受け入れられるほどの貴族であるアズライフィア。
そんな彼女は、ヘイヴィアの妹ではあるのですが、本人同士の折り合いが悪く見え、特に彼の”婚約”に関して良く思っていない様子でした。
ただ、そんな顔とは別に、偶然見知ったクウェンサーにしか見せない、ちょっとした裏の顔を持ち合わせていて・・・。
またなんとも個性的な人物が登場してきましたな、と。
色々な面で優秀なヘイヴィアの妹というだけあって、なかなかの行動力を見せてくれた彼女ですが、やっぱり終盤のあの下りが一番印象的だったかな。
いわゆる”衝撃の真実”ってやつですが・・・うん、見事に撃ち抜かれましたね。(笑)
一方、再登場を果たした「あの人」、「この人」などなど嬉しいサプライズもありました。
時系列的にはこっちが後なのかな?
ともあれ、それでこそ”ヘイヴィアの問題”らしいですよね。
あとは見事に決めた後の、最後の挿絵にはぐっときました・・・本当、格好いいヒーローじゃん。
他にも様々な人物が登場することとなりました。
監査に来た『黒軍服』の中尉、ミーナ・スティンガー
――凄んでもダメです。没☆収――
『情報同盟』所属の”後天的な天才少女”たち
アリサ・マティーニ・スイート
リカ・マティーニ・ディアム
オルシア・マティーニ・ドライ
――だーいじょうぶよ。巡洋艦だのミサイル潜水艦だのって大型艦じゃないんだから――
――だよねー――
――ねー――
第三十七機動整備大隊の万年下っ端で愛妻家、ケビン
――おれこの戦いが終わったら休暇申請して家族を遊園地に連れて行く約束をしたんだから、うふふ――
活躍する者、暗躍する者、彼女らがそれぞれの見せ場を持ちつつ、やがて物語を一つの点へと集約させていきます。
そして、その先で待っていた”黒幕”。
その前に対峙する一人の少女、惚れた弱みなどと表していましたが、間違いなく彼女も”物語”の主人公でしたね・・・。
さて、先述にもあるように、今回の話は少し変わったテイストとなりました。
また、『可能性』に関しては、今後もぜひ見てみたい、というのが素直な感想です。
ぜひ皆さんもその眼で見て、感じて頂ければと思います。
と、そんなところで、次巻に期待しつつ・・・。
そういえばヘイヴィアってレーダー分析官なんですよね・・・はて、レーダーとは一体・・・?(笑)
読了後、まず抱いた印象はこれまでに負けず劣らず面白かったという感想です。
ストーリーもさることながら、あとがきでも触れている、所々に秘められた『可能性』に目を惹かれ、関心が集まりました。
それはある意味では”普通のこと”なのですが、この作品にとっては確かな『分岐点』を感じられて・・・。
さて、今回はいくつかの物語が並行して進み、しかし元を辿れば”一つ”に集約する、そんな話となっていました。
例えば”戦争”について。
今回登場した”種類”、それは麻薬戦争と呼ばれるものでした。
カラフルバニラ。
”あんまり綺麗にぶっ飛ぶから真っ白なバニラが極彩色に輝いて見えるおクスリ”と称され、危険ドラッグを常用しているものでさえ手を出さないとされる最悪級の麻薬。
それを敵国で広め、政治、軍事的に”ダメージ”を負わせるという、なんとも効率的で、それでいて非人道的な”戦い”を背景に物語は展開していくこととなります。
これは・・・なかなかにキツイ真実ですよね・・・。
正義を掲げ、国を守ろうと行われた行為だとしても、あまりにも逸脱したやり方だと思います。
戦争に綺麗も汚いもないのかもしれないですが・・・ただ、これは・・・。
一方で、こちらもメインとなったのがヘイヴィアの実家であるウィンチェル家に携わる問題でした。
第三十七機動整備大隊を訪問したヘイヴィアの妹、アズライフィア・ウィンチェル
――まったく、しようのない殿方ですわね――
『ウィンチェルの蒼き薔薇』と呼ばれる令嬢であり、さらにVIP待遇で受け入れられるほどの貴族であるアズライフィア。
そんな彼女は、ヘイヴィアの妹ではあるのですが、本人同士の折り合いが悪く見え、特に彼の”婚約”に関して良く思っていない様子でした。
ただ、そんな顔とは別に、偶然見知ったクウェンサーにしか見せない、ちょっとした裏の顔を持ち合わせていて・・・。
またなんとも個性的な人物が登場してきましたな、と。
色々な面で優秀なヘイヴィアの妹というだけあって、なかなかの行動力を見せてくれた彼女ですが、やっぱり終盤のあの下りが一番印象的だったかな。
いわゆる”衝撃の真実”ってやつですが・・・うん、見事に撃ち抜かれましたね。(笑)
一方、再登場を果たした「あの人」、「この人」などなど嬉しいサプライズもありました。
時系列的にはこっちが後なのかな?
ともあれ、それでこそ”ヘイヴィアの問題”らしいですよね。
あとは見事に決めた後の、最後の挿絵にはぐっときました・・・本当、格好いいヒーローじゃん。
他にも様々な人物が登場することとなりました。
監査に来た『黒軍服』の中尉、ミーナ・スティンガー
――凄んでもダメです。没☆収――
『情報同盟』所属の”後天的な天才少女”たち
アリサ・マティーニ・スイート
リカ・マティーニ・ディアム
オルシア・マティーニ・ドライ
――だーいじょうぶよ。巡洋艦だのミサイル潜水艦だのって大型艦じゃないんだから――
――だよねー――
――ねー――
第三十七機動整備大隊の万年下っ端で愛妻家、ケビン
――おれこの戦いが終わったら休暇申請して家族を遊園地に連れて行く約束をしたんだから、うふふ――
活躍する者、暗躍する者、彼女らがそれぞれの見せ場を持ちつつ、やがて物語を一つの点へと集約させていきます。
そして、その先で待っていた”黒幕”。
その前に対峙する一人の少女、惚れた弱みなどと表していましたが、間違いなく彼女も”物語”の主人公でしたね・・・。
さて、先述にもあるように、今回の話は少し変わったテイストとなりました。
また、『可能性』に関しては、今後もぜひ見てみたい、というのが素直な感想です。
ぜひ皆さんもその眼で見て、感じて頂ければと思います。
と、そんなところで、次巻に期待しつつ・・・。
そういえばヘイヴィアってレーダー分析官なんですよね・・・はて、レーダーとは一体・・・?(笑)
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コメントの投稿
ヘイヴィアはレーダー分析官ですよー。確かに今回は戦闘でレーザーが主体の方々でしたが。
まあ基本クウェンサーが分析するんですけどw
まあ基本クウェンサーが分析するんですけどw
Re: タイトルなし
普通に間違えてました(笑)
修正済です。
どちらにせよ、私の中では戦闘込み何でも屋さんなので・・・。
きっとレーダーなんて関係ないのでしょう。(笑)
> ヘイヴィアはレーダー分析官ですよー。確かに今回は戦闘でレーザーが主体の方々でしたが。
> まあ基本クウェンサーが分析するんですけどw
修正済です。
どちらにせよ、私の中では戦闘込み何でも屋さんなので・・・。
きっとレーダーなんて関係ないのでしょう。(笑)
> ヘイヴィアはレーダー分析官ですよー。確かに今回は戦闘でレーザーが主体の方々でしたが。
> まあ基本クウェンサーが分析するんですけどw