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思い出の小説 その6 ~鋼殻のレギオス~

今週紹介するのはこちら

鋼殻のレギオス (富士見ファンタジア文庫)

2006年3月-2013年9月 全25巻

著者 雨木シュウスケ(あまぎ しゅうすけ)  イラストレーター 深遊(みゆう)


たしか「俺TUEEE系」「主人公無双」みたいな言葉を耳にしたのはこの作品が初めてだった記憶があります。
あまりそういったところを意識したことはなかったのですが、主人公の圧倒的な強さは見ていて爽快感がありました。
なのでその後しばらくはそういったジャンルを探して読んでいたのはご愛嬌。(笑)


一方で、後半部分の評価がだいぶ別れる作品だったと思います。
世代を超えて存在する”世界”や、深い物語性が広がっていく中、あまりクライマックス感がなかったこともまた事実。
ただ、それでも主人公である『レイフォン・アルセイフ』の物語として追えば、見えてくる”印象”も変わってくるのかな、と。


《鋼殻のレギオス》

武芸をしている自分なんてどうでもいいんだ

好きで始めたことじゃないし

でも誰かに勧められたわけでもない

そして、必要じゃなくなったから、やめたんだ



作品内容

ほとんどの生物を死に至らしめる謎の粒子状物質「汚染物質」が大気と大地に充満したことで全世界が人の住めない荒野と化し、自然界ではほぼ全ての動植物が死に絶え、ほぼ唯一、汚染された大地に適応した凶暴な巨大生物「汚染獣」のみが大量に生息していた。
人類は「電子精霊」と呼ばれる謎の存在が宿った移動する都市「自律型移動都市(レギオス)」に住み、その機能によって汚染物質や汚染獣といった脅威から身を守って暮らしていた。
その中の一つ、学園都市ツェルニの新入生レイフォンは一般科の学生だったが、入学式の騒動で生徒会長に才能を見抜かれ、武芸化へ転科することとなる。
汚染獣の脅威に備え、選抜された者たちが集う自衛小隊。
その内の一つ、問題ばかり抱える第17小隊に配属された事から、少年の新たな物語は幕を開ける。



最高峰の武芸者が集う都市グレンダンで育ち、その中でも選ばれた12の存在、天剣授受者の称号をわずか10歳で得たという経歴をもつレイフォン
その強さは確かなもので、並みの武芸者では戦いにならず、強大な存在である汚染獣を一人で撃破するといったまさに”最強”の一角を担う武芸者として君臨していました。
しかし、育ちの孤児院の経営状態が悪く、その資金を稼ごうと規律違反の賭け試合に出場し続けた結果、仲間からは軽蔑の視線を送られ、女王からは都市追放の命が下されました。

幼馴染であるリーリンに引き留められながらも、戒めと称し自国を離れ、学生が集う都市ツェルニにやって来たレイフォン
自分の過去を知らない新天地で、一から新たな生活を送ろうと励みますがしかし、そのささやかな夢が叶うこともなく、すぐに崩れ去ることになります。

それは、生徒会長のカリアンに意図して仕組まれた策でした。
強力な武芸者としての力を発揮してしまい、再び戦いの道を歩まされるレイフォン
カリアンが生徒会長を務める一年間、その間だけ頑張ろうと持ち直すも、しかし次から次へと事件が起こっていきます。
それはやがて、世界をも巻き込んだ、壮絶な戦いへと繋がっていき・・・。


いろいろな人物の視点で作品が描かれていきますが、やはりこの作品はレイフォンの物語であると思います。

同じ天剣授受者のレベルでなければ相手にもならず、ましてや学生相手では肩慣らしにもならないほどの強さを有するレイフォン
しかし、一方で”チーム戦”には不慣れであったり、人とのコミュニケーションが不器用だったりと弱さを見せる場面も少なくありませんでした。
ただ、そんな彼の”成長”が今作の大きな魅力の一つだと感じます。

その強すぎる力に翻弄され、運命の波に呑まれ続けた序章。
その強い力を以って、自ら運命の環に飛び込み”我が儘”を貫き通す終章。


様々な事件を介し、多くの人々との出会いを経て成長していく、彼の軌跡はとても感慨深いものがあります。


また、”物語”に関しても非常に面白かったです。

本来であれば遭遇することなく過ごせるはずのツェルニに次から次へと襲い来る汚染獣の脅威。
始めは為すすべなくレイフォンに任せきりだった仲間たちも、やがては自分たちの力で乗り越えていくまでに成長していきます。
一方でレイフォンは最強クラスの汚染獣や他の天剣授受者、それに比類する者たちとの戦いに身を置くこととなります。
それらがやがて”世界”の行く末を左右することになっていく過程がまたなんとも激しくて・・・。


そんな物語の中、レイフォンに再び”戦うための剣”がもたらされようとした場面が印象に強く残っています。
その、最強の敵に臨むため必要とさえ思える”力”を、しかし彼は受け取りませんでした。
『選ばれなかった者』の意地、そして挑戦。
かつて見る事のなかった強い決意を以て、レイフォンは自分の意思で前へと進みました。
”それ”こそが、もしかしたらこの物語における、彼の『答え』だったのかもしれないですね・・・。


僕はもう、天剣授受者じゃない

戻りたいとも思っていない

僕は、それをもう、捨てたんだ

これは僕の意地で、それと挑戦なんだ



そして、同じくらいに魅力的だったのが、彼を取り巻く恋愛事情
幼少時からの幼馴染みであるリーリンに、頑固で生真面目な第17小隊の隊長ニーナ
レイフォンと同じく武芸者以外の道を歩みたいと願う天才念威繰者のフェリと入学式当日に助けてもらったことから一目ぼれした一般科の女子生徒メイシェン
鈍感な少年を相手に苦労しながらも、争奪戦が繰り広げられていく様は思わずニヤついてしまう場面も少なくありませんでした。

また、そんな戦いにおいて、最後には決着がついたのも印象的です。
中盤からはほぼ正ヒロインの扱いでしたし、割と納得のいく決着だったのですが、多分内心でガッツポーズとかしてるんだろうなと思うとなんだか笑いが・・・。(笑)
正直に言えば”その先”が見てみたかったのですが・・・まぁそれはそれ・・・かな。


そんな物語の未来、少年と少女の最後の一コマが、微笑ましくて心に残りました。
きっと、彼らなら・・・。



鋼殻のレギオス



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ジャンル : 小説・文学

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No title

俺TSUEEEE系だと思われがちだけど、読み進めてくともうこれ以上主人公追い詰めるのやめたげてよーって作品。ストレス耐性が低い人は主人公に対する割と理不尽な塩対応が多すぎて心折れるかも
戦闘シーンの描写が上手くて好き

Re: No title

割と主人公フルボッコタイムが多いですからね。(笑)
戦闘面では、リンテンスとの戦いが一番好きです。
あの師弟対決は色々な意味で燃えました。


> 俺TSUEEEE系だと思われがちだけど、読み進めてくともうこれ以上主人公追い詰めるのやめたげてよーって作品。ストレス耐性が低い人は主人公に対する割と理不尽な塩対応が多すぎて心折れるかも
> 戦闘シーンの描写が上手くて好き
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