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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10巻 感想

あらすじ

理知を備えるモンスター『異端児(ゼノス)』との邂逅も束の間、ベルはウィーネと引き離されてしまう。
懊悩の日々に埋もれるベルだったが、ウィーネにも魔の手が迫ろうとしていた。 そして、

『武装したモンスターの大移動を確認! ギルドは討伐任務を発令します! !」

暴走する『異端児(ゼノス)』によって賽は投げられた。
引き鉄となったのは暴悪な狩猟者(ハンター)達、代償は都市の全派閥を巻き込む動乱。
激動のオラリオで少年は決断を迫られる。

憧憬と怪物、現実と理想、英雄と罪人。
人類とモンスターの狭間で、ベルは──
「君は、本当に愚かだな・・・・・・」

これは少年が歩み、女神が記す、
──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──


※基本的にネタバレが含まれるため、続きを読む際はご注意ください・・・。

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著者 大森藤ノ(おおもり ふじの)  イラストレーター ヤスダスズヒト
感想

いや、これはまた・・・・・・。
様々な問題が積み重なった結果が”かたち”となって訪れた、そんなお話だったのかな。
ともあれ、読み手によっていろいろな”解釈”が出来る物語となったように感じます。


そもそもな話、前回よりテーマとされてきた『人間とモンスターの共存』というものが壮大過ぎるんですよね。
事実、長い時を掛けて知性を持つモンスター・異端児(ゼノス)と歩み寄ることは出来たものの、人の世に送ることが出来ず、ダンジョンの中で匿う日々を過ごしてきたギルド主神・ウラノス側近の魔術師・フェルズ
力と権力を兼ね備えながらも、彼らですら”そうすること”しか出来なかった問題に対し、たかだかLv.3の、一介の冒険者でしかないベル・クラネルが背負うというのもまた酷な話です。
そして、なにより残酷なのは、その問題に関わったことが彼にとって”本来の問題”の副次的なものでしかなかった事でしょう。

だからこそ、今回のベルは大きな”波”へと呑み込まれてしまったわけで・・・・・・。



ダンジョンに狂わされたかつての工匠、ダイダロス
――大望を、大望を、大望を! ! 呪われし我等の宿願を果たすのだ! !――

”ダイダロスの系譜”を継ぐ一族の末裔、ディックス・ペルディクス
――そんなに俺が許せねえか、【リトル・ルーキー】?――

過去、未来にかけて他の追随を許さない偉大な工匠として名を轟かせ、ありとあらゆる工芸品や建造物を造り上げることが出来たと言われるダイダロス
しかし、そんな巨匠ですら【ダンジョン】に人外の神秘を魅せられ、狂い始めることとなってしまいます。
やがて、彼の呪いとも呼ぶべき妄執に囚われ、千年の時を得てなお完成することの無い迷宮を創り続ける”ダイダロス”の血を引く一族。
それは、末裔であるディックスもまた同様であり、その逃れる事の出来ない”呪縛”に怒りさえ覚える日々を送ることとなります。


迷宮創作には金が要る。
それこそがディックスが団長を務める【イケロス・ファミリア】が【闇派閥】と関係を持った理由ともなりましたが、実はその先にこそ彼の求める”欲望”が解放される事件が訪れることとなります。


普通のモンスターとは違う。泣きやがる、命乞いをしやがる。・・・・・・ははっ、堪らねえ


そして、そこに在ったのは、痛めつけられ泣き叫び、許しを請う『異端児』たちの姿でした・・・・・・。



今巻の中で、特に”感じた”ものの一つに『強さ』というものがあります。

願うだけでは、想うだけでは届かない、巨悪に打ち勝つために必要な力。
そして、それこそがベル・クラネルという少年に足りていない絶対的な『強さ』でした。

ただ一方で、彼にしかない『強さ』もまた存在します。
己に正直に生きる、信じる道を進める、そんな当たり前のようで、しかし誰もが出来ない生き方。
それはベルにとって掛け替えのないの武器であり、また弱点でもありました・・・・・・。


そして、少年の『英雄譚』は一つの転機を迎えることとなり・・・・・・。


ディックスたちとの死闘の先、地上に姿を現してしまった『異端児』
彼らを討伐するために現れた【ロキ・ファミリア】を前に、ベル・クラネルは一つの選択を迫られます。

英雄か、罪人か。

胸に灯る想いと、少女の涙。

人間か、怪物か。


簡単に答えの出す事など出来ない問題に対し、永遠とも思える瞬間の先、少年は震える体を以て一つの答えを出します。


君は、本当に愚かだな・・・・・・


親しくなったはずの冒険者たちからは冷めた視線を向けられ、【リトル・ルーキー】を称えていた住人たちからは怒声が飛び、いつも見守ってくれていたハーフエルフの姉は涙し、それでも”魔物”を背に庇う愚かな少年は自分の選んだ道を貫き通そうと進み続けます。
例え、それが振り返ることの出来ない道だったとしても・・・・・・。



本当に、本当に弱いんですよね・・・・・・。
他にやり方はあったように思えますし、器用に生きることもできたのだろうと感じます。
そもそも、こんな大きな問題を背負うこと自体が間違っていると言ってもおかしくはないでしょう。
ただ、そんな不器用さこそが『ベル・クラネル』であり、だからこそ”最後”に至ることが出来たのだとも思います。
しかし、その代償はあまりにも・・・・・・。


先にも述べたように大きな選択を迫られ、それが転機となった今回の話。
その中で、幾多もの冒険者を薙ぎ払い、アイシャリューティオナティオネベートら強者を真っ向からねじ伏せた『黒き怪物』
かの存在が『探し求めるもの』、そして『異端児』の生き残りたちの今後が気になるところですが、一方でついに立ったリューの”復帰”フラグヘルメスの”策”など明るい未来を予感させる伏線にも期待しつつ、次巻を待ちたいと思います。


さて、多くの人間を敵に回し、その先で彼が掴み取った未来は、はたしてどれほどの意味を持つというのでしょうか・・・・・・。


誇らなくてもいい。
迷い続けてもいい。
ただ、後悔はするな。




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No title

個人的には自分と違うものとの共存
今よく声高らかに上げ連ねている
偽善についてだと感じました。
他の生命のあるものとのかねあいと言った重いテーマでしたね、最後の方のただあの展開は正直ちょっとさめました
年月の重みがあるとはいえ、ここまで頑張ってきた
重いテーマを・・・・

No title

今回はアビリティの伸びが少なかったですね
発展スキルが一つだけワンランク上がってたけど
一般的な冒険者と同等の経験値しか入ってない気がします
憧憬とは別のベクトルに熱が入ってたから
憧憬一途のスキル効果が反映されなかったってことかな

Re: No title

コメントを頂きありがとうございます。

お二方から大変面白い感想を頂きましたので、私の方からも”記述しなかった濃い感想”でお返事したいと思います。


以下、ネタバレ要注意です。


さて、まず今回の一件について、フェルズの、そしてベルの”愚かさ”が目立ってしまい、私も「否」の感情を抱きました。
非情ではありますが、ウィーネはあそこで「消える」べきであり、ベルはそこで”感じる”必要があったと思います。

だた、それらはあくまで「物語単話」として見た場合の話です。
言ってしまえば、今回の話は結局ののところ”前編”であり”序章”であり、そして”乗り越えるべき問題の提起編”であると捉えています。

例えば、序盤のアイズに「拒絶」される場面。
あそこでもし自分の想いを曲げて彼女に”回答”を合わせていたとすれば、それで今回の結末は変わっていたと思います。
”怪物”を倒し、評判も上がり、ベルの苦悩もなくなる、もしかしたらそんな物語になっていたかもしれません。
しかし、それでは結局一人の少年が「強い冒険者」になるだけの物語になってしまうのではないでしょうか?


今回の事件で”分岐点”があるとすれば、内一つは間違いなく【憧れ】から乖離する”意思”を持ったことが挙げられます。
想い人と対峙することになろうとも自分で”道”を選ぶこと。

今は愚かな選択肢だと蔑まれることになったとしても、そこから生まれてくる新たな道は、もしかしたらベル・クラネルにとってとても大切な【物語】になるのかもしれません。
繰り返しますが、今回の一件は長き物語の「一片」にしか過ぎません。
ここより先、「愚か者」となるか、それとも「英雄」となるのか、”評価”はきっとその時に決まることでしょう・・・・・・。



以上、ネタバレありの返事で失礼しました。
お二方に良き返事が出来たでしょうか・・・・・・?



> 今回はアビリティの伸びが少なかったですね
> 発展スキルが一つだけワンランク上がってたけど
> 一般的な冒険者と同等の経験値しか入ってない気がします
> 憧憬とは別のベクトルに熱が入ってたから
> 憧憬一途のスキル効果が反映されなかったってことかな

> 個人的には自分と違うものとの共存
> 今よく声高らかに上げ連ねている
> 偽善についてだと感じました。
> 他の生命のあるものとのかねあいと言った重いテーマでしたね、最後の方のただあの展開は正直ちょっとさめました
> 年月の重みがあるとはいえ、ここまで頑張ってきた
> 重いテーマを・・・・

No title

ネタ薔薇が多くなりすぎて、書きにくいですね(笑)
後々活きてくるのかもしれませんが
そもそも、消すまで行く必要があったのかどうか
また、そして最後まで行ったのなら、引き返す必要があったのかどうか、そこらへんがポイントになるのかなーと感じました。

Re: No title

私的にもこれ以上のネタバレは出来ないですね。(笑)
ともあれ、私とは別の視点で物語を読んでいる方に意見を頂くことが出来、本当に嬉しく思います。
別段意見を合わせる必要はなく、むしろ異なる”感想”をぶつけることが出来るからこそ「作品」というのは面白いのでしょう。
そして、ぜひ今後ともこの場を通じて”感想”を頂ければ幸いです。

大変有意義なご意見、ありがとうございました。
次巻や他作品など、またよろしくお願いいたします。(笑)


> ネタ薔薇が多くなりすぎて、書きにくいですね(笑)
> 後々活きてくるのかもしれませんが
> そもそも、消すまで行く必要があったのかどうか
> また、そして最後まで行ったのなら、引き返す必要があったのかどうか、そこらへんがポイントになるのかなーと感じました。
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